更年期に肩こり・首こりを感じやすいのはなぜ?
肩の休憩室|Tokidoki整体
以前より、肩が重い日が増えた。
首の付け根も、なんだか詰まる。
「年齢のせい」で片づけていいのか、
迷っていませんか。
更年期になると、なぜ
肩こりや首こりを
感じやすくなるのか「更年期だから」で終わらせないための、
身体の見方
この記事では、わかっていること、まだわかっていないこと、医療機関に相談したいサイン、そして肩の休憩室での身体の見方をまとめました。
更年期は、閉経をはさむ前後およそ10年のことです。この時期に肩こりを感じる方は少なくありません。日本産科婦人科学会も、更年期に現れる症状のひとつに「肩こり、腰や背中の痛み」を挙げています。
ただ、なぜそうなるのかは、一つでは説明できません。女性ホルモンのゆらぎ、年齢による身体の変化、睡眠や気持ちの負担、仕事や家庭での役割。いくつもが重なりやすい時期だからです。
01
こんな「前と違う」を
感じていませんか
- 揉んでもらっても、すぐ戻る肩こり
- 首の付け根や、後頭部の詰まり
- 急に顔がほてる、汗をかく
- 眠りが浅く、朝から疲れが残っている
- まぶたが重い、目が疲れやすい
- 朝、顎がだるい。気づくと歯を食いしばっている
- 手足は冷えるのに、顔はのぼせる
- イライラや気分の落ち込みが、前より増えた
いくつ当てはまるかで、何かが決まるわけではありません。ただ、肩や首だけでなく、身体のあちこちで「前と違う」が重なっているなら、この時期の変化が関係しているかもしれません。
顎の疲れや食いしばりが気になる方は、こちらもどうぞ。
02
そもそも
「更年期」とは?
閉経前の5年間と閉経後の5年間をあわせた、およそ10年間を「更年期」といいます。日本人女性が閉経する平均年齢は50歳前後なので、40代半ばから50代半ばにあたる方が多くなります。ただし、時期には個人差があります。
この時期に現れるさまざまな不調を「更年期症状」、そのうち症状が重く、日常生活に支障が出る状態を「更年期障害」と呼びます。
更年期の症状の例(日本産科婦人科学会の説明から)
- ほてり、のぼせ、ホットフラッシュ、発汗
- 肩こり、腰や背中の痛み
- 気分が落ち込む、意欲が低下する、イライラする、眠れない
学会などの資料で、更年期の症状としてはっきり挙がっているのは「肩こり」です。首のつらさまで、更年期だけで説明できるわけではありません。
03
なぜ、更年期に肩こりや
首こりを感じやすくなるのか
というのが今わかっていることです。
日本産科婦人科学会は、更年期障害の主な原因を「女性ホルモン(エストロゲン)が大きくゆらぎながら低下していくこと」としています。そこに、年齢による身体の変化、精神的・心理的な要因、家庭や職場などの社会的な要因が、複合的に影響すると説明しています。
肩こりについては、日本女性医学学会が「その実態は未だ十分に解明されていない」としています。つまり、「更年期の肩こりは、これが原因」と言い切れる段階ではありません。
そのうえで、この時期に重なりやすい背景を、身体の面と生活の面に分けて整理します。
この時期に重なりやすい、身体と生活の背景
身体の面(学会の説明にあるもの)
- 1.ホルモンのゆらぎほてりや発汗など、体温の調節にかかわる不調が出やすい時期です。
- 2.眠りの変化「眠れない」も更年期の症状のひとつです。疲れが抜けきらないまま、次の日が始まります。
- 3.気持ちの負担イライラや落ち込みが続くと、知らないうちに肩や顎に力が入っていることがあります。
生活の面
- 4.役割の重なり生活面では、仕事、家事、子どもの節目、親の介護が重なりやすい年代です。身体を休める時間が、いちばん取りにくい時期でもあります。
- 5.身体の使い方は、以前のまま生活面では、身体が変わっても、デスクワークや家事の姿勢はそのまま、ということがよくあります。
肩だけを見ない理由は、こちらにまとめています。
04
「更年期だから」と
決める前に、確かめたいこと
更年期の不調は、ほかの病気と見分けがつきにくいことがあります。甲状腺の病気やうつ病など、似た症状が出る病気を除外することが必要とされています。日本産科婦人科学会も、症状の陰に深刻な病気が潜んでいないかを確かめることが大切だとして、産婦人科だけでなく、内科や整形外科などへの受診を勧めることがあるとしています。
更年期障害には、ホルモン補充療法(HRT)や漢方薬など、医療機関で相談できる治療もあります。どれが合うかは、医師と相談して決めるものです。
厚生労働省の2022年の調査では、50代の女性で、医療機関で更年期障害と診断されたことがある(診断されている)人は9.1%でした。これとは別に、受診はしていないが疑っている人や、周囲から言われた人などをあわせた「更年期障害の可能性があると考えている」人は38.3%でした。受診していない理由で最も多かったのは、「医療機関に行くほどのことではないと思うから」です。
我慢できるかどうかで決めなくて大丈夫です。つらさが続くときは、まず婦人科(産婦人科)に相談してみてください。
すぐに相談してほしいとき
強い胸の痛み、呼吸の苦しさ、冷や汗など、肩以外にも急な強い症状がある場合は、整体ではなく、救急要請を含めて医療機関への相談を優先してください。
整体より先に、医療機関で確認してほしいとき
- しびれがある、力が入りにくい
- 腕が上がらない
- 安静にしていても、痛みが強い
- 急に悪化した、だんだん強くなっている
- ほてり、眠れない、気分の落ち込みなどで、日常生活に支障が出ている
どこに相談すればいいか迷うときは、こちらへ。
05
肩の休憩室では、
どう考えるか
肩の休憩室では、「更年期だから」という名前だけで、身体の見方を決めません。肩や首だけでなく、顎、呼吸、背中、骨盤、足元まで確かめ、いまどこに負担が集まっているのかを一緒に探します。触れて、確かめて、変化を比べる。整体の範囲を超えることは、医療機関への相談をおすすめします。
06
今日から
できること
- つらさのメモをつけるいつ、どんなときに肩や首がつらいか。眠れた日と眠れなかった日で違うか。ほてりや気分の波と重なっているか。スマホのメモで十分です。婦人科で相談するときも、整体で相談するときも、そのまま役に立ちます。
- 歯を離して、肩を落とす気づいたときに、上下の歯をそっと離します。そのまま肩をすくめて、ストンと落とします。3回で十分です。
つらさが続くときや、生活に支障があるときは、ひとりで抱えずに婦人科へ。身体の使い方から見直したいときは、肩の休憩室でも一緒に確かめます。
Q & A
よくあるご質問
更年期の肩こりは、何歳ごろから感じやすくなりますか?
更年期は閉経をはさむ前後およそ10年間で、日本人女性の閉経の平均は50歳前後です。そのため、40代半ばから50代半ばにあたる方が多くなります。ただし、時期や感じ方には個人差があります。
更年期の肩こりは、何科に相談すればいいですか?
更年期の不調をまとめて相談するなら、婦人科(産婦人科)です。しびれがある、力が入りにくい、腕が上がらない場合は整形外科へ。似た症状の病気(甲状腺の病気など)を確かめるために、内科の受診を勧められることもあります。
更年期の肩こりは、整体で良くなりますか?
整体は、病気の診断や治療をする場所ではありません。肩の休憩室では、肩や首だけでなく身体全体を確かめ、いまどこに負担が集まっているのか、ご自宅で何ができるのかを一緒に考えます。医療機関で治療中の方は、主治医にもご相談ください。
ホルモン補充療法を受けていても、整体を受けて大丈夫ですか?
ホルモン補充療法を受けていることだけで、一律に施術の可否を決めることはできません。治療中であることや服薬内容、現在の体調を事前に教えてください。主治医から運動や施術について制限を受けている場合は、その指示を優先してください。
揉むと楽になるのに、すぐ戻るのはなぜですか?
揉んだ直後は楽でも、同じ姿勢や睡眠不足、顎の力みなどが続けば、またつらく感じることがあります。戻る理由も、一つとは限りません。
REFERENCES
この記事は、次の資料をもとに書いています。
SERIES
更年期シリーズ
更年期の身体の変化を、4回に分けてまとめています。
- 01更年期になると、なぜ肩こりや首こりを感じやすくなる?
-
02更年期の「頭がぼんやりする」は何? ブレインフォグと身体の変化準備中
-
03更年期になると、なぜ眠りが浅くなる? 睡眠と「朝から疲れる」の関係準備中
-
04更年期の不調は、どこに相談すればいい? 婦人科・内科・整形外科・整体の役割準備中
BODY
なぜ、
肩だけを見ないのか
肩の休憩室が、肩以外の場所まで確かめる理由をまとめています。
CONSULT
まずは、
気になることから
予約を決める前のご質問だけでも大丈夫です。今の状態や、空き状況について、お気軽にお尋ねください。
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