ぽっこりお腹と呼吸のつながり|肩の休憩室
肩の休憩室| Tokidoki 整体
お腹だけが、前に出ている気がする。
体重は変わっていないのに。
腹筋もしてみた。それでも、あまり変わらない。
どこを見ればいいんでしょう。
ぽっこりお腹が気になる方へ。
腹筋の前に、呼吸を見ています
脂肪や筋力だけの話とは限りません。立ち方によって、お腹が前に出て見えることがあります。肩の休憩室では、姿勢と呼吸から見ていきます。
- 体重は変わらない
- 腹筋しても変わらない
- 下腹だけ出ている
脂肪や筋力だけの話とは限りません
ぽっこりお腹は、必ずしも「脂肪が多い」「腹筋が弱い」だけで起きるわけではありません。
立ち方によって、お腹が前に出て見えることがあります。
骨盤が身体より前へ移動し、胸のあたりが後ろに残るような立ち方。すると、肋骨と骨盤がきれいに重ならず、腹部が前方へ押し出されたように見えることがあります。
お腹そのものより、その上と下がどこにあるか。私が最初に見るのはそこです。
骨盤はどこにあるか。胸のかごは、その上にどう乗っているか。頭まで含めて、身体全体がどう重なって立っているか。
「お腹を凹ませる」「骨盤を無理に立てる」のではなく、まず、なぜその立ち方になっているのかを確認します。
腹筋運動が、無意味なのではありません
腹筋をしても変わらない、という方がいます。
鍛えることが無意味なのではありません。ただ、呼吸のときに使われていない筋肉は、運動のときだけ動かしても、日常には戻りにくい。そう考えています。
一日に何万回もしている動作があります。呼吸です。
そこで働いていない筋肉を、一日10分の運動で補おうとするのは、少し分が悪い。だから私は、呼吸のときに何が起きているかを先に見ます。
「深く吸えるか」だけを
見ているわけではありません
実際に確認しているのは、こういうところです。
- 吸ったときに、肩が大きく上がらないか
- 胸の上のほうだけで呼吸していないか
- 下の肋骨が、横へ広がるか
- お腹が前だけに膨らんでいないか
- 横腹や背中側にも、動きが出るか
- 左右の肋骨の動きに差がないか
- 吐いたときに、肋骨が自然に戻るか
- お腹を固めたまま呼吸していないか
- 息を止めて、姿勢を支えていないか
つまり「腹式呼吸ができているか」という判定ではありません。
胸のかご、お腹、骨盤が、呼吸に合わせて協調して動いているか。そこを見ています。
触れる。確認する。考えを修正する。
見た目だけで「この立ち方だから、ここが原因」と決めつけることはしません。
まず立った状態や仰向けで、姿勢、骨盤の位置、肋骨の動き、お腹の張り方、肩や首の力み、呼吸の入り方を確認します。
そのあと、骨盤や仙骨のあたりを支えてみる。肋骨に触れてみる。必要なら、別の場所を支えてみる。
そして、もう一度呼吸してもらいます。
- さっきより息が入りやすい
- 肩が上がらなくなった
- 肋骨が動きやすくなった
- お腹の力み方が変わった
こうした変化があるかどうかを、ご自身に確かめていただきます。
変われば、その場所が今の身体の使い方に関係している可能性を考える。変わらなければ、別の場所を見る。
お腹そのものを押し込むのではなく、身体全体の反応から探していく。そういう進め方です。
「深呼吸をしてください」
ではありません
大きく吸うことよりも、自分が普段どこを使って呼吸しているのかに気づくこと。そこから始めます。
仰向けになって、胸とお腹に手を置く。そのまま30秒ほど、普通に呼吸してみてください。
大きく吸おうとしなくて大丈夫です。いつもどおりの呼吸で構いません。
観察するのは、こういうところです。
- 肩に力が入っていないか
- 胸だけが大きく動いていないか
- 下の肋骨が、横へ動くか
- お腹を無理に膨らませようとしていないか
- 吐くときに、お腹を強く凹ませていないか
正しい呼吸を作る、のではありません。力まなくても呼吸できる身体の使い方を、少しずつ思い出していく。そういう時間です。
うまくできているかどうかは、判定しなくて大丈夫です。「今日は肩に力が入っているな」と気づけたなら、それで十分です。
自分で気づけるようになること。整えるだけでは足りない、もう一つのことについて。
整えてもらっても、また戻るお腹の張りや出方には、身体の使い方以外が関係している場合があります。次のような場合は、まず医療機関にご相談ください。
- 急にお腹が大きくなってきた
- 痛みや圧迫感をともなう
- 便通に大きな変化がある
- 食欲や体重に変化がある
- 発熱をともなっている
- 妊娠の可能性がある
整体は医療行為ではありません。医療機関で確認されたうえで、身体の使い方や全体のつながりを見ていくのが、肩の休憩室の役割だと考えています。
いただくことの多いご質問
- 腹筋を鍛えれば、へこみますか。
- 鍛えることが無意味なのではありません。ただ、呼吸のときに使われていない筋肉は、運動のときだけ動かしても日常に戻りにくいものです。まず、普段の呼吸で何が起きているかを見ることをおすすめしています。
- 痩せれば解決しますか。
- 体重の話とは限りません。同じ体重でも、立ち方によってお腹の見え方は変わります。肩の休憩室では、体重を減らすことを目的にしていません。
- 腹式呼吸をした方がいいですか。
- 「腹式呼吸ができているか」という判定はしていません。お腹だけを膨らませることより、胸のかごや背中側にも動きが出ているかを見ています。
- 姿勢を意識すれば直りますか。
- 意識して直そうとすると、かえって別の場所に力が入ることがあります。まずは「今どうなっているか」に気づくところから始めるほうが、続きやすいと考えています。
- 肩こりと関係がありますか。
- 呼吸で肩が大きく上がる方は、肩まわりの筋肉を呼吸に使っている状態です。一日に何万回もある動作なので、肩の負担につながることがあります。
- スウェイバック
- 骨盤が身体より前へ移動し、上半身が後ろに倒れたような立ち方を指す言葉です。この記事では「骨盤が前に出た立ち方」と書いてきました。
- 横隔膜(おうかくまく)
- 胸とお腹を分けている膜状の筋肉で、呼吸のときに働きます。ここが動きにくくなると、肩や首の筋肉で呼吸を補うことがあります。
- 胸郭(きょうかく)
- 肋骨と背骨、胸骨でつくられる、かごのような構造です。この記事では「胸のかご」と書いてきました。名前を覚える必要はありません。「お腹だけの話ではないかもしれない」——それだけで十分です。
お腹を凹ませようとしなくていい。
「今、肩に力が入ってたな」
——それに気づくたびに、少しずつ変わっていきます。
完璧な姿勢でいなくていい。
でも、自分にとって「よりマシな選択肢」は、いつだって選べるはずです。
よりマシな選択肢を、今日も。
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