肩専門なのに、
なぜ足・骨盤・頭まで見るのか。
3ロックは、肩を肩だけで決めつけないための身体地図です。
肩が痛いからといって、原因を足や骨盤へ置き換えるわけではありません。頭側・中心・足元という3つの入口から、どこへ仕事が集まり、どこで動きや力の受け渡しが止まりやすいのかを観察します。
3ロックは施術メニューでも、固定された施術順序でもありません。MasterKey理論へ進む前に、現在の身体を読み取るための観察フレームです。
「骨が固まった場所」ではありません。
人の身体は、一つひとつの部位が独立して働いているわけではありません。
立つ、歩く、座る、腕を上げる、物を持つ、呼吸する。どの動作でも、身体は複数の場所で力や動きを受け渡しています。
肩の休憩室では、その受け渡しがうまくいかず、特定の場所ばかりへ仕事が集まっている状態を、説明上の言葉として「Lock」と表現しています。
画像検査や医学的診断の代わりになる言葉ではありません。
特定の場所へ負担が集中し、別の場所が動きを補っていないかを見ます。
3ロックの目的は、「あなたの肩こりの原因は足です」と決めることではありません。身体のどこへ触れたとき、どの姿勢へ変えたときに、肩の動きや力の入り方が変わるのかを観察することです。
観察すること
動かせる範囲、左右の力の入り方、呼吸、重心、肩以外の代償動作。
比較すること
立位と座位、支える前後、呼吸の条件などを変え、同じ動作で比べます。
上部・中心・土台。
同じ身体を3つの窓から見ます。
Head・Pelvic・Footは、上位・下位や重症度を表しているわけではありません。同じ身体を、違う3領域から観察するための地図です。
どれか一つを肩の原因に固定するのではなく、肩の動きと一緒に変化する場所があるかを確かめます。
Head Lock
顎・頭部・首が、肩や呼吸とどう協調しているか。
Pelvic Lock
骨盤・仙骨・股関節が、上下の動きを受け渡せているか。
Foot Lock
足首・足底・下腿が、身体の土台として働いているか。
3ロックは「どこを施術するか」の答えではなく、「どこを見落とさないか」を決めるための地図です。
顎・頭部・首。
身体の上部を見る窓。
LOCK
肩を動かしたとき、顎や首まで頑張っていないか。
食いしばり、後頭部の重だるさ、首の緊張があるからといって、それだけでHead Lockが原因とは決めません。腕を動かす瞬間に顎へ力が入り、首をすくめ、頭部まで固定していないかを観察します。
- 顎や歯の食いしばり
- 後頭部・首の付け根の緊張
- 首と肩甲帯の連動
- 頭部の条件で変わる肩の動き
- 腕を上げる際の首すくめ
- 呼吸時の顎・喉・首の力み
Head Lockで上部の反応を確認したあと、MasterKeyでは百会・アトラス周辺などを入口に、同じ動作がどう変わるかを比較します。
骨盤・仙骨・股関節。
上下をつなぐ中心を見る窓。
LOCK
上半身と下半身の間で、動きを受け渡せているか。
骨盤の見た目の傾きや左右差だけを見て、「歪みが原因」と判断するわけではありません。足元からの力を上半身へ渡せるか、上半身の動きを股関節や足へ逃がせるかを観察します。
- 骨盤・仙骨周辺の動き
- 股関節との連動
- 座位と立位で変わる肩の動き
- 体幹をひねるときの固定感
- 呼吸時の腹部・骨盤周辺
- 腕を伸ばす際の体幹の使い方
Pelvic Lockで中心部の反応を確認したあと、MasterKeyPlusでは頭部・椎骨・仙骨・脚・足裏へ続くセンターラインとして、縦方向のつながりを見ます。
足首・足底・下腿。
身体の土台を見る窓。
LOCK
足元の条件が変わると、肩の使い方も変わるのか。
人は立っている限り、足で地面に触れています。足裏の硬さだけでなく、足首が動きを受け止められるか、左右へどう体重がかかっているか、立位と座位で肩の反応が変わるかを観察します。
- 足裏の接地と荷重
- 足首・下腿の動き
- 左右の重心差
- 立位と座位での変化
- 足指を握り続けていないか
- 足元の条件で変わる上半身
肩が痛いからといって「原因は足です」と決めるための見方ではありません。足元を支えた前後で肩の動きが変わるかを、一つの反応として確かめます。
Footから始めて、Headで終わる。
という固定手順ではありません。
足元から見る日もあれば、骨盤から確認する日も、顎や頭部を先に見る日もあります。3領域すべてへ施術するとも限りません。
現在困っている動作、痛みが出る条件、身体の反応によって、見る順番も触れる場所も変わります。
観察する
肩の動きと一緒に、顎・骨盤・足元の反応を見ます。
候補を絞る
支え方や姿勢を変え、動きが変わる入口を探します。
必要な範囲だけ施術する
変化がない場所へ順番だからという理由で施術し続けません。
3ロックは、施術の順番を決めるマニュアルではなく、見落としを減らすための地図です。
五大サインは入口。
3ロックは身体を読む地図。
食いしばり、ブレインフォグ、尿漏れ、足がつる、ぽっこりお腹。肩の休憩室では、これらを身体全体の状態へ気づくための五大サインとして整理しています。
ただし、一つのサインを一つのLockへ固定しません。
身体に起きている変化へ気づくための入口。
そのサインが、身体全体の使い方とどう重なっているかを見る地図。
食いしばり=Head Lock、尿漏れ=Pelvic Lock、足がつる=Foot Lockと、症状の場所だけで原因を割り当てるものではありません。
3ロックは地図。
MasterKey理論は、次の評価へ進む方法。
3ロックで身体全体を観察したあと、どの入口へ働きかけると痛みや動きが変わるのかを、MasterKey理論で段階的に確認します。
3ロックとMasterKey理論は別々の考え方ではなく、観察から評価へ進む一つの流れです。
3ロックはLevel0という料金コースではありません。MasterKey・MasterKeyPlus・Grand MasterKeyも、症状の重さを格付けするものではありません。その日の身体を、必要な範囲まで見ていくための整理です。
3ロックは、理解と予約判断の分岐点です。
肩だけを見ない理由が分かれば、理論をすべて読み切る必要はありません。施術の流れや料金を確認し、予約前に質問していただいて大丈夫です。
一方で、「実際にはどうやって変化するポイントを探すのか」まで知りたい方は、MasterKey理論の全体像へ進んでください。
痛い場所を追う前に、
痛みが変わる場所を探す。
3ロックで身体の地図を確認した次は、 百会・アトラスとアームラインを入口に、 どこへ働きかけると肩の痛みや動作が変わるのかを確かめます。
3ロックだけで、すべてを説明しません。
3ロックは、肩の休憩室が身体の全体像を整理するために使用している独自の臨床モデルです。医学的な診断名や、確立された治療法の名称ではありません。
肩や首の症状には、整体より先に医療機関での検査や治療が必要なものがあります。
医療機関を優先してほしい主な症状
- 急激に強くなった痛み
- 胸の痛みや息苦しさ
- 強いしびれや筋力低下
- 発熱や腫れを伴う痛み
- 転倒・事故後の強い症状
- 突然の激しい頭痛
- 意識・言葉・視界の異常
- 排尿・排便に関する急な異常
これらがある場合は、身体のつながりや3ロックで自己判断せず、医療機関へご相談ください。
まとめ|3ロックは、身体を決めつけないための地図。
肩だけを見て答えが出ないとき、身体を上部・中心・土台から見直すための3つの窓です。
肩専門だから、肩だけを見ない。けれど、肩以外を原因と決めつけることもしない。
3ロックで身体の地図をつくり、必要に応じてMasterKey理論へ進みます。
